2016年2月24日水曜日

桐生和紙の魅力~歴史~

昨日桐生和紙にお邪魔しました。

桐生の方はご存知だと思いますが、梅田5丁目の山奥に工房があります。

2時の約束だったのですが、私のどうしようもない方向音痴とナビの住所を入れ間違えた事と他いろいろな原因がありまして、そちらに到着したのが3時15分と1時間以上も約束の時間を過ぎてしまいました。

本当にごめんなさいm(__)m

初対面でそんな失礼な事をしてしまった私に、桐生和紙の星野さんご夫妻はとっても温かく迎え入れてくださいました。 

ありがたいですね~。

そして和紙の歴史から作り方、原料、魅力、和紙の使い方などなどいろいろな事を教えてくださいました。

桐生和紙の魅力・・・とてもじゃないけど簡単に説明できるものではないです。

今まで地元にいて、同じ和紙を扱う者として、どうして私は知らなかったのだろうと、家に帰ってきてとても自分が恥ずかしく、昨日の夜はブログを書く事もできませんでした。

そして、今自分には何ができるだろう? と思い、できる事から桐生和紙の魅力をできるだけ多くの方に伝えていけたらと思います。

そこで、ここ数日にわたってブログで桐生和紙の魅力を紹介していきます。

今日は桐生和紙の歴史をお伝えします。

さかのぼること江戸時代、時代劇を見る方は「あ~!!」 とおわかりいただけると思いますが、 ハシキラズ(帳簿紙)という物がありました。

http://tachibana.a.la9.jp/root.htm
ハシキラズという名前の由来はその名のとおり美濃版を二つ折りにして端を切らない事からそう言われているそうです。

ここには 〇〇にいくら貸した とか、いついつ〇〇があった などを記録しておく物だそうで、(今みたいに携帯やパソコン、ATMはありませんからね~。)桐生でもこの紙を作ってたいたそうです。
当時この紙は重宝され需要がありました。


桐生和紙さんでは今でも昔と変わらない製法です。

江戸時代、火事はとても大変な事でした。 火事になってしまった時、人々はこの帳簿紙を井戸の中に投げ入れ、火が消し止められたら、今度はそれを引き上げるそうです。そうやってこの大切な帳簿紙を守ってきたんですね。
全て自然の素材で作られている和紙なので井戸の中にボチャーンと入っても、また乾かせば使えるそうで、こんにゃくの粉を水に溶いた物をこの和紙の上に塗ると、水に対して更に丈夫な紙になるそうですよ。

また源氏物語の絵巻物のように、自然素材の和紙は1000年経っても残っています。

丈夫な紙だという事がここからでもわかりますよね。

時代が進むにつれ、パルプ紙が増え、今では紙の時代ではないという意見もあります。

ただ、長く良い物というのはこれから先の時代もずっとあり続けてほしいと願います。




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